戦闘機プロジェクト 「日常の中の戦争」

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戦闘機プロジェクト(手前から、田上穂波、佐藤愛、三松由布子)

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上左:田上穂波  上右:佐藤愛  下中央:三松由布子

 

10月12日、会期最終日に、本展出品作家の中で一番若い世代である戦闘機プロジェクト(京都造形芸術大学情報デザイン学科学生/佐藤愛、田上穂波、三松由布子)を招いて、アーティストトークを開催いたしました。

戦闘機プロジェクトのテーマである「日常の中の戦争」をキーワードに、ユニット結成時の詳しい経緯や、活発な制作のモチベーション、出品作である《日常》《コンセプチュアルコーヒー》《MEMO》の制作過程の詳細な説明、戦闘機プロジェクト以外での個々の活動、電通賞・博報堂賞・アサツーディケイ賞をトリプル受賞したときの広告代理店の評価と大学の評価の差、企業の担当に電話で軍需支援の有無を訊ねたときの応対などについてお話ししていただきました。

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円形の座席で、参加者もゲストやモデレータ-と対等な立場で民主主義的に話しながら、意見や感想を発言し、質疑応答をしました。学生、新聞記者、考古学者、キュレーター、教育者などさまざまなバックグラウンドを持つ人々が、戦闘機プロジェクトの作品の社会的な意義や将来の可能性、その明るい希望、そして戦争と芸術の関係性について熱い議論を交わしました。

ポリティカルアートの作品と戦闘機プロジェクトの作品を比較し、美学の変遷や社会と芸術の関係を再考するだけでなく、 グローバル社会の日常生活に潜む戦争の暴力や、タブー視されてきた戦後の問題を未来の世代のために個人が引き受けて議論の輪を広げることについて話し合う、たいへん有意義な場となりました。

戦闘機プロジェクトの佐藤さん、田上さん、三松さん、そしてアーティストトークにお越しくださり誠実に議論にご参加くださったみなさま、本当にありがとうございました。

これから社会を支えていく世代である戦闘機プロジェクトのさらなる活躍をご期待ください。 

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